* 第9章 セルターネスへ

 ※ このコンテンツは、極度のネタバレを含んでいます。なので閲覧をされる方は、ストーリーを一度は味わって下さい。


* ナムアシティの広場にて

 目の前で酔っ払いが暴れている!

町人 B:

 あ あの、やめて下さい。こんな所で暴れるのは。

酔っ払い:

 うっせぇ!俺は楽しくって仕方ねぇんだよ。もっとやろうじゃねぇか♪

エクール:

 ねぇ、ネロ。あの人ってもしかして…

フィー:

 こっち見てるみたいだよ。

旅人 A:

 あ、そこの君達。その人には注意しろ!我々も歯が立たないんだ。

酔っ払い:

 ほぉ、そこの兄ちゃん!俺に喧嘩売ってるような目つきだなぁ。一丁揉んでやるから、かかって来いや!

ネロ:

 いや、僕ら、そんなつもりじゃ…

エクール:

 こ こっち来てるよ!

 

* ダンガを撃退して

酔っ払い:

 ぐわぁぁぁー!

ネロ:

 こ この人って…

エクール:

 間違いないわねぇ。前に、ミルタウンへ荷物を運んだ時の人だよ。

ダンガ:

 んぐぐ、ここは、どこだ?

フィー:

 一瞬で酔いが覚めた!凄いなぁ。

ダンガ:

 おや?お前達、村で会ったやつらじゃねぇか?どうしてここまで来たんだ?

ネロ:

 そ そっちこそ、どうしてこんな所で酔っ払ってたんですか?

ダンガ:

 あ、あぁ、あぁぁ。風の遺跡があるって聞いて、ここまで来てみたんだが、酒がうまかったもんで、つい。

フィー:

 酔って暴れてたんだ。

ダンガ:

 おや?その指輪は…

エクール:

 あ、これ?遺跡でもらったの。

ダンガ:

 すっげぇ。お前達、子供の癖になかなかやるじゃねぇか。

ネロ:

 僕達、8の魔法主に会うために旅をしているんです。

ダンガ:

 なぁ、俺もそれに入れろよ。何だか面白そうじゃねぇか。

エクール:

 えっ、ダンガさんを?

ダンガ:

 まぁ、俺がいずれ入る事は、作者によって決められているんだ。お前がどんなに断ったって、入れさせてもらうぜ!

ネロ:

 そ そんな風に言われてもなぁ。でも、仲間は多い方がいいよね?

フィー:

 そうだね。さっきの様子だと、ダンガさんはかなりの実力を持っているようだから、私達だけよりはずっといいかもしれない。

エクール:

 一つだけお願いいい?

ダンガ:

 ん?何だ?

ネロ・エクール・フィー:

 一緒に来るからには、酔っ払って他人に迷惑はかけないでよね。

ダンガ:

 わ わかったわかった。口揃えて言うなよ。

ネロ・エクール・フィー:

 ハハハハハハハハハハハハハハハ

 

 再び、ダンガが仲間に加わった!

エクール:

 ところで、今日はもう寝ようよ。私、すっごく眠い。

フィー:

 確かに、さっきまで遺跡にいたし、疲れも貯まってきたね。宿でゆっくり休んだ方が良さそうだね。

ダンガ:

 確かに俺もだな。さっきので特に。

ネロ:

 ダンガさん、二日酔いになってそうだなぁ。ともかく、宿へ行こう。

 

 

* セルターネスの洞窟入り口にて

旅の商人:

 誰か、そこにあるクリスタルオーブを破壊してくれないかなぁ。

ネロ:

 えっ、どこにあるんですか?

旅の商人:

 そこにある風車だよ。クリスタルオーブが形を変えた物で、アレを回せば扉が開く仕掛けらしいんだよ。

エクール:

 なるほどねぇ。じゃ、試してみます。

 

* オーブが壊せなくて

旅の商人:

 う~ん、どうしたものかなぁ。

ネロ:

 これ、風車だとしたら、風の力とかどうかなぁ?

 

* オーブが壊せて

商人:

 おぉぉぉ、開いたぞ!開いたぞ!君達のおかげだ。感謝するよ。

 これは、さっそく町に帰って報告だ。早ければ明日にも、多くの人が利用できるかもしれないぞ。

ネロ:

 よし。道も開かれたし、さっそく奥へ進もう!

 

* セルターネスの宿にて

ネロ:

 エ エクール?

エクール:

 うん。一人っぽかったんで、来てみちゃった。

ネロ:

 そ そりゃ今は、一人だけど… ここは部屋が分かれてるんだよ。

エクール:

 わかってるわよ。でも、入っちゃいけないって書いてないでしょ?それとも、今入っちゃまずかった?

ネロ:

 いや。まずくはないけど…

エクール:

 んじゃ、いいじゃん。私も一人だったんで、暇つぶしよ。

ネロ:

 アレ?フィーは一緒じゃなかったのかい?

エクール:

 外に行っちゃったよ。一人歩きしたいんだって。

ネロ:

 ひ 一人だって!

エクール:

 うん。危ないからやめといたらって言ったんだけど、聞いてくれる人でもないでしょう?

ネロ:

 そ それじゃ、急いで追いかけないと…

エクール:

 そうなの?

ネロ:

 ここはまれに、たちの悪い不良が出るらしいよ。フィーとかは格好の獲物になりかねない。

エクール:

 それ、知らなかった!確かにヤバいじゃん。

 

   一方、ここは町の店舗街…

フィー:

 (ここが、有名な月夜市の行われている店舗街か…)

 (自分の想像以上に賑やかだ… 初めて見る建物ばかりだし。)

 

   何?

盗賊 A:

 ヘッヘッヘッヘッ。いいねぇちゃんいるじゃねぇか。

盗賊 B:

 アンタ、ここでは見かけない顔だが、何やってるのかなぁ?

フィー:

 (こ こんな所に盗賊… 調査不足だった…)

盗賊 C:

 おっと。どこへ行くんだよ、ねぇちゃん?

フィー:

 私をどうするつもり?

盗賊 B:

 どうするとは失礼な。アンタこそ、何やってんだい?

盗賊 A:

 そうそう。こんな美人と会えるなんて、それも一人と来た。

フィー:

 あまり近づくと、魔法使うよ。

盗賊 C:

 おぉ、怖い怖い。美人ってやつは、しっかり強さも備えているもんだねぇ~。

盗賊 A:

 別に何もしてないんだ。魔法使うなら、何かしてからにしなっ!

フィー:

 イタッ!

盗賊 C:

 アンタ、月夜市って知ってるよな。そいつは、そこで手に入るんだぜ。

盗賊 B:

 ずっと見てた感じ、あそこに興味あるようだな。どうだ?俺達と一緒にあそこを見て回らないかい?

盗賊 B:

 とっても楽しいぜぇ~♪

フィー:

 だ 誰があなた達と…

 

* 盗賊に勝利して

盗賊 B:

 な な なんだぁ、ねぇちゃん!

フィー:

 まだやる?

盗賊 C:

 お おい、お前、しっかりしろよ。

フィー:

 (この盗賊、仲間を思いやる気持ちがあるんだ。まだ外のモンスターよりマシかな…)

盗賊 B:

 じゃ じゃぁ、俺達は帰るぜ。ありがとよ、ねぇちゃん。

盗賊 C:

 そ そうそう。ここは人も多いから、気をつけなよ。じゃぁなぁ。

町人:

 君、大丈夫だったかい?

フィー:

 ずっと黙って見てたんだ。

町人:

 い いや、とても手がさぁ。

フィー:

 結果論だよ。黙って見ていれば、何も進展ない。

町人:

 す すまん。あの盗賊ら、ここいらではけっこうたちの悪い連中で、よくアンタみたいなのを狙ってたのさ。

 普段はなかなか姿がわからず、おまけに何持ってるかわからんから、見つけても腰が抜けちまうんだよ。

フィー:

 言い訳は答えにならないよ。

町人:

 ア アンタ… 子供じゃない!

フィー:

 (しょせん、人とは、それほど貧弱なものなんだろうか…)

 

ネロ:

 フィー!

フィー:

 ネロ、エクール…

エクール:

 アレ、そこに寝てるのって、盗賊?

フィー:

 うん。

ネロ:

 ま まさか、フィー。今まで盗賊に絡まれていたんじゃ…

フィー:

 自分も調査不足だったよ。ごめん、ネロ。

エクール:

 そ それじゃ、そこの盗賊… フィーがやっつけたの?

フィー:

 3人いたんだけど、一人気絶しちゃって、置いて行ってしまったんだ。

エクール:

 あららぁ。置いてかれたんだ…

ネロ:

 ボコボコニなったら、かついで行く事も難しいし、いたらいたでやられそうだし。判断に迷う所だね。

 

* 盗賊に敗れた場合

盗賊 C:

 ほぉ。ねぇちゃんやるねぇ。

盗賊 A:

 これくらい骨もないと、仕事って感じじゃねぇもんな。

盗賊 B:

 これじゃデートはできないが、いい物持ってそうだぜ。ヘッヘッヘッ。

盗賊 A:

 おや?お前、ほれたか?

盗賊 C:

 う~ん、わかるねぇ、その気持ち。どうせなら、連れてってデートもいいんじゃないのぉ♪

??:

 あっ、いたぞ!

盗賊 B:

 なんだぁ?

町人 A:

 キサマらだったのか!最近噂の盗賊は。

盗賊 C:

 おぉ、俺達有名人だぜ。

盗賊 B:

 馬鹿。ちょっと数が多過ぎるの気づけよ。

町人 C:

 アンタ立ち、町の平和のために捕まってもらうよ。

町人 E:

 そうだ!その子を離せ。

盗賊 A:

 離せって言われて離す馬鹿がどこにいるってんだ。

盗賊 C:

 いいか。後ろからずらかるぜ。

盗賊 B:

 な 何だ!

ネロ:

 そこまでだ!

エクール:

 フィー!

盗賊 A:

 お 俺達をどうするんだ!

町人 D:

 そりゃ決まってるじゃないか。

町人 C:

 君達、手伝って。とりあえずこの3人をやっつけよう。

盗賊 C:

 お 覚えてろよ!

町人 A:

 あっ、待て!

 

* 勝敗に関わらず共通

フィー:

 ごめん、ネロ、エクール。心配かけたかもしれないね。

エクール:

 そ そうよ。何とかなったからいいけどもしフィーやられてたら、私達どうしたらいいのよ!

ネロ:

 フィー、いったいなぜ、一人でこんな所に…

フィー:

 この町には、小さい頃から、行きたかったんだ。

エクール:

 それと一人でウロウロするのと、どう関係あるのよ?私達と一緒でもいいじゃん。

フィー:

 一人でじっくり見て回りたかった。それだけだよ。

ネロ:

 う~ん、そう言われてみると、わかる気はするなぁ。

エクール:

 で、今からどうするの?

フィー:

 もう戻るよ。


  第10章 月の塔へ
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