※ このコンテンツは、極度のネタバレを含んでいます。なので閲覧をされる方は、ストーリーを一度は味わって下さい。
* 炎の谷東の荒野地帯にて
セリウス:
これは驚いたなぁ。谷の東に、このような所があったとは…
フィー:
でも、荒野地帯だね。
ダンガ:
フィーちゃん。ここが単なる荒野地帯に見えるなら、アンタはまだまだだな。
ネロ:
そうなんですか?
クレアー:
おそらく、何か文明らしきものが栄えていた、もしくは存在しているのかもしれません。荒野地帯にしては道も比較的綺麗です。
チェリー:
でも、今見た感じだと、この道ずっと続いてるよ。
ネロ:
ともかく、もう少し奥へ行ってみようよ。道もあるんだし。
* トロッコ洞窟1階、トロッコ乗り場にて
エクール:
何コレ?線路じゃない?
ネロ:
そうだね。坂道を通るように、線路が引かれている。
セリウス:
この線路の上を歩くのは、少し危ないかもな…
ネロ:
クレアーさん、何か辺りに見えますか?
クレアー:
そこに、トロッコがあるようです。古いかもしれませんが。
エクール:
あら?ちょっとかわいいじゃん。
セリウス:
ちょうど線路の上に乗ってるなぁ。昔、使われていたのだろうか…
チェリー:
ちょっと奥まで見て来たよ。ココ、あなた達そのままじゃ渡れないよ。
セリウス:
どういう事だい?
チェリー:
線路には魔法がかけられていて、生き物はこの上を歩けないみたいよ。もし歩いたら、魔法に弾き飛ばされちゃうようね。
ダンガ:
なるほど。じゃ、ここからはお前さんに任せるよ。俺たちはここで待ってるからさ。
フィー:
ダンガさん。それはいくらなんでも、無責任だよ。それに、危ないと思う。
ダンガ:
それじゃ、どうするってんだ?先に進めないぞ。
ネロ:
それじゃ、そこのトロッコに乗ろうよ。そうすれば、いいんでしょう?
チェリー:
ん?何コレ?
エクール:
えぇっと、トロッコっていう乗り物だと思うわ。これに私達が乗って、その上をすいぃ~って行くの、ダメかなぁ?
チェリー:
う~ん、わかんないけど、いいんじゃないかなぁ?やってみれば?
フィー:
その前に、この人数は乗れるのかなぁ?
セリウス:
大丈夫だと思う。10人くらいは乗っても良さそうな感じだぞ。
クレアー:
チェリーさん、近くに、先ほど見たスイッチもあるようですが、何かわかりますか?
チェリー:
う~ん、わかんない。初めてだから。
ネロ:
ともかく、やってみよう。うまくいけばいいね。
エクール:
コレ、振り落とされたりしないよねぇ…
ダンガ:
そんなに速度は出ないと思うぞ。それとも何か?エクールちゃん、また怖いのか?
エクール:
だ だから、ちゃん付けしないでよっ!
* トロッコ洞窟B1F チェリーを崖の上に上げようとして
チェリー:
あ あたし一人で上へ上がるの?
ネロ:
ごめん。僕らだと、簡単には上がれそうにないんだ。危険が迫ってきたら、急いで降りてきていいから。
チェリー:
わかった。じゃ、がんばってみるよ。
* リドルがいる場合
あっ、そうだ。リドルも、浮いてるから、一緒に連れてっていい?
ダンガ:
かまわねぇさ。じゃ、気をつけてな。
* 海底神殿にて
ネロ:
うわぁ。今までと建物がぜんぜん違う!
エクール:
もしかして、これが海底神殿なのかなぁ?
ネロ:
わからない。ともかく、進んでみようよ。
フィー:
何?
チェリー:
コレ、水の魔法主じゃない?
水の魔法主 ウォータ:
さようでございます。皆さん、よくぞここまでいらっしゃった。
セリウス:
ほぉ。なかなか堅実な挨拶だな。
ネロ:
あの、僕らはあなた様の力をお借りしたいと思い、ここまできました。ぜひ、お願いします。
水の魔法主 ウォータ:
よろしい。では、私の力を授けましょう。
ダンガ:
アレレ?でもアンタ、神殿はまだ奥があるようだが、ここでいいのか?
水の魔法主 ウォータ:
あなた方は、どの道この奥へは進めません。
あなた方はすでに海の中にいるのです。洞くつがあるから空気があるようなもの… もし、その扉を開けたらば…
クレアー:
それは大変!水圧で周囲が破壊され、洞くつが崩壊する事になるでしょうね。
フィー:
それ、本当だったら凄くまずいね。私達は確実に死ぬだろうし。
水の魔法主 ウォータ:
それに、ここを守護する身として、あなた方に扉を開かせません。
ダンガ:
おっと。そういう事なら仕方ないな。
エクール:
んじゃ、ともかく私達にも、魔法主様の力を分けて下さい。
水の魔法主 ウォータの力を得た!
水の魔法主 ウォータ:
あなた方は、7もの魔法主に会い、その力を手にしてきたのですね。
ネロ:
よぉし。今度こそ…
エクール:
そういえば私も、水の力を持ってるんだった。一瞬、忘れてた。
セリウス:
力が漲ってくる。魔法主の力というのは、やはり我々の比ではないのか…
ネロ:
そ そんなぁ~。
フィー:
って事は、ネロは木の力なんだね。
チェリー:
そっか。他がダメなら、そういう事になるのねぇ。
ネロ:
と ともかく、ありがとうございました。
水の魔法主 ウォータ:
もうすぐ、本当の答えが現れるのですね。
エクール:
本当の… 答え?
ネロ:
うっ…
ダンガ:
おい、ネロ!どうした!
チェリー:
意識ないよ。大丈夫かなぁ…
水の魔法主 ウォータ:
ネロは今、自らを封印していた物と退治しているのでしょう。
クレアー:
自らを?
フィー:
封印してきた?
エクール:
もの?
水の魔法主 ウォータ:
さよう。でも、もうすぐ気がつきます。そう長くは続かないはずです。
ダンガ:
一種の鬱状態だろうか?
エクール:
本当に大丈夫なの?私、心配…
ネロ:
ん んん…
チェリー:
あっ、生き返った。
セリウス:
ネロ君、大丈夫かい?
ネロ:
み みんな… 僕は、いったい…
水の魔法主 ウォータ:
ネロ。あなたは、ただ単に倒れたわけではありません。一瞬でも何か別のものが見えたはず。
それこそが、あなたの探していた答えの鍵となるでしょう…
魔法主は、そう言って姿を消した…
フィー:
またしても、微妙にわからない事を言って消えてしまったね。
エクール:
ねぇ、ネロ。急に倒れてたんだけど、何か感じた?
ネロ:
う~ん、それが、全く…
セリウス:
まぁ、それなら仕方ないか。
フィー:
じゃ、もうここには用もないし、帰ろうよ。
チェリー:
そうね。けっこう長い事ここにいたんだし。
* トロッコ洞窟を出た後、荒野地帯にて
ネロ:
見てよ。
エクール:
夕日がとてもキレイ。
フィー:
いつも見慣れた風景だけど、場所だとか、過去の物事だとかの影響で、一層際立つ事はままあるものだね。
エクール:
もう。そんな風に言っちゃったら、せっかくのファンタジーも台無しじゃない。
フィー:
私、空想よりも現実主義なんだ。ごめんね。
エクール:
もう。たまには面白い事とか考えるって事はしないの?つまんないよ。
フィー:
…つまんない… か。
エクール:
アレレ?さすがに今の、少し気に障ったかな?
フィー:
い いや… 別に、そこまでは…
セリウス:
フィー君。まだまだ君は子供だ。それを受け入れてみたらどうだ?
フィー:
えっ?
ダンガ:
なぁるほど。フィーちゃん、案外プライドが高かったんだなぁ。
もし、本当の大人になりたけりゃ、今のエクールちゃんの言ってる事も、少しは聞き入れたらどうだ。
クレアー:
そうです。人は、どうしても都合の悪い事になると沈黙したい誘惑に刈られます。その方が、その場ではとても楽になるし、悪い事も起こらないかもしれません。
でも、それは単なるその場凌ぎに過ぎず、決して解決したわけではないのです。今の自分を素直に受け入れた時、人は成長します。
フィー:
…ごめん、エクール…
エクール:
何今さら謝ってるのよ?わけわかんないわねぇ。
フィー:
えっ?だって、私、エクールの…
エクール:
それがどうしたのよ?冗談ごときに熱心ねぇ。
フィー:
…
エクール:
さってと。次、どうする?
ネロ:
え?次って?
チェリー:
この次の目的地でしょう?どうしたらいいのかなぁ?
ネロ:
深緑の森…
エクール:
あそこ、大陸レベルで離れてるじゃない。私もどうやって行くのか、ぜんぜんわからないよ。
セリウス:
う~ん、何か良い方法があればいいのだが…
ダンガ:
そういや、ファンムーのどっかに、くだらない研究してたやつがいたのを思い出したぜ。
エクール:
あぁ、いたいた。思い出した。
チェリー:
へぇ~。どんな研究なの?
ネロ:
深緑の森へのワープ装置を作る研究をしてるって言ってたよね。アレ、もう出来上がったのかなぁ?
エクール:
アレから、それなりに時間も経っているよ。どうする?
ネロ:
そりゃもちろん、行ってみようよ。他に道があるかわからないんだから、確立の高そうな部分からさ。