* 第17章 ファーティスへ

 ※ このコンテンツは、極度のネタバレを含んでいます。なので閲覧をされる方は、ストーリーを一度は味わって下さい。


* ファンムーの民家Bにて

家の人:

 俺は今、魔法の力で人を転送する装置を開発しているんだ。

 これができれば、深緑の森のような場所でも、きっと一発で行けるはずさ。

 

チェリー:

 深緑の森!そこまで行けるの?

家の人:

 わからないけど、計算が合っていれば、きっと行けるはずさ。

クレアー:

 深緑の森には、木の魔法主がいらっしゃると聞いています。

ネロ:

 深緑の森と言ったら、物凄く遠くにあって、普通の人じゃなかなか行けない所だったよね?

セリウス:

 確か、大陸一つは軽く跨いでしまうな。

家の人:

 そうさ。俺、10年近くこの研究をして来ているんだよ。深緑の森に、できるだけ簡単に行く方法をさ。

フィー:

 今、どのくらい終わっているのですか?

家の人:

 かなりいい感じさ。あとは、魔法の力を強めるオーブを取ってくれば、完成だよ。

ダンガ:

 ほぉ、そいつは凄いじゃないか。もし出来上がったら、俺たちも連れて行ってくれよ。

家の人:

 それは別にかまわないんだが…

エクール:

 もしかして、有料なのですか?

家の人:

 そうじゃないんだ。魔法の力を増幅するオーブの事だよ。

ネロ:

 そっか。それがないと、何もできないんでしたよね?

セリウス:

 魔法の力を増幅させるオーブ、話には聞いた事があるな。

エクール:

 へぇ、どんな物なんですか?

セリウス:

 その人が言う通り、魔法の力を増幅するためのオーブさ。それ以外の何者でもないよ。

クレアー:

 確かに、それ以外の説明はしようがありませんね。せめて補足するならば、昔、オーブを巡った戦争まで起こったぐらい凄い存在だったという事かしら。

家の人:

 あのオーブ、確か町の北にある雪原にあるらしいんだよ。取りに行くのも命がけって事。

ダンガ:

 あちゃぁ。そいつはまいったな。他に手立てはないのか?

家の人:

 調べた限りでは、オーブ以外だと見つからなかった。フライウィングでも、一度盛りに行かないと無意味だしなぁ。

チェリー:

 フライウィングでうまく着地できればいいけど。あの森の周囲は…

フィー:

 外した場合、海の真上で、陸には上がれない所だったと思う…

エクール:

 ひえぇ!そ そんな危険な賭けをしてまで行きたくないわよ。

家の人:

 誰か、雪原まで行って、オーブを持って来てくれたら助かるんだけどなぁ。

 

 

* 小さな村の宿にて

エクール:

 どう、フィー。何かわかった?

フィー:

 今のところ、何も…

チェリー:

 雪原、寒いんでしょ?あたし、少し不安だなぁ。

エクール:

 そうね。確かに寒いのはつらいわね。

フィー:

 あそこでは凍死する人もいるみたいだよ。もちろん、したいはモンスターの餌になるから、ひどいと骨もの凝らないようだけど。

エクール:

 フィ フィー。簡単に言うけどさ、それって物凄く怖いじゃん。そんな事言わないでよ。

チェリー:

 モ モンスターの餌なんて、あたし嫌!

フィー:

 雪原には、恐ろしい亡霊モンスターもいて、人々を氷付けにしてしまうんだ。十分に注意しておくべきだね。

 

チェリー:

 あっ、おかえりぃ。

エクール:

 何かわかったの?

ダンガ:

 心配はいらねぇぜ。雪原へ行くのはとても簡単だ。

ネロ:

 ただ、雪原内がとても広く、まともに使える地図も載っていなかったんだ。

エクール:

 それって、ダメじゃん。

ダンガ:

 まぁまぁ。近くに町もあるみたいだし、例の魔法のオーブってやつは、その町の近くにあると思うぜ。

フィー:

 確信がないのでは、あまり意味ないよ。

ダンガ:

 おいおい、フィーちゃん。それ言ったら始まらねぇだろうがよ。

ネロ:

 まぁともかく、行ってみようよ、ね。どうせ道に迷ったらフライウィングとかで戻ればいいんだし。

チェリー:

 そうだった。んじゃ、魔法酒みたいなのを、いぃ~っぱいもっていけば、絶対に大丈夫ね。

 

セリウス:

 すまない。いい情報は入手できなかったよ。

クレアー:

 最近、雪原地帯の入り口には、何らかの魔法がかけられているらしく、そのせいで、ずいぶん閉じた世界になってしまったようです。

ネロ:

 魔法… ですか?

セリウス:

 そのようだ。クリスタルオーブ程度であればいいんだがな。

フィー:

 (そんなに長い間閉じられていたのでは、記憶を再現できないだろうか…)

エクール:

 アレ、フィー。どうしたの?不満そうねぇ。

フィー:

 べ 別に… 何でもないよ。ちょっと…

ダンガ:

 ほぉ。フィーちゃんがそうやって悩む姿、珍しいなぁ。

クレアー:

 ともかく、明日は雪原へ行ってみましょう。ここで迷っていても仕方ありません。

セリウス:

 あそこには危険な魔物もいるし、寒さへの対応も迫られるな。気を付けなければ…

 

 

* 雪原入り口にて

ダンガ:

 ひえぇ~、すっげぇ。

フィー:

 見事な銀世界だね。

クレアー:

 後ろにある山一つを跨ぎ、こんなにも気温の低い所があるんですね。

チェリー:

 あ あたし、寒い…

エクール:

 あ、じゃぁ、コレ着る?

チェリー:

 え?でもそれ、エクールの。

エクール:

 ん?いいのいいの。チェリー、見てて寒そうだもん。

チェリー:

 じゃ じゃぁ、ありがと。

セリウス:

 これから先、モンスター以上に寒さとの戦いの方が厳しくならなければいいが…

ネロ:

 確かにそうですね。この寒さ、慣れていない人にはつらいですよね。

ダンガ:

 よっしゃ。寒い時は俺に任せろ。凍りついたって、炎で溶かしてやるぜ!

ネロ:

 アハハ。みんながいると、寒さなんか気にもならなくなりそうだね。

フィー:

 で、どっちへ進むべきだろうか?

クレアー:

 この辺りには確か、町があったと思います。とりあえず、一度そこへ行ってみるのはどうでしょうか?

ダンガ:

 そいつはかまわねぇが、その町というのは、どっちにあるんだ?

セリウス:

 見渡す限り、わからないな。クレアー、けっこう遠いのか?

クレアー:

 ごめんなさい。私も、詳しく調べていないの。

エクール:

 それ、ダメじゃん。

フィー:

 えぇっと…

チェリー:

 フィー、わかるの?

フィー:

 ちょっと待って。

ダンガ:

 ほぉ。その様子だとフィーちゃん、アンタこの辺の子のようだな。

フィー:

 鋭いね。ファーティスにいたわけではないんだけど、ここにはよく親達と来ていたんだ。

ネロ:

 なるほど。それじゃ、道はわかるって事なんだね。

フィー:

 この位置からだったら… 北西部だね。

エクール:

 それじゃ、さっそく行こう。

チェリー:

 にしても、寒いよぉ~。

エクール:

 もう、気分崩れるじゃないのよ。私だって寒いんだから、ちょっとは我慢しなさいよ!

ネロ:

 (エクール、さっきと言ってる事が正反対だ…)

 

 

* 雪原を東に進み宝箱を開けようとして

ネロ:

 あ あれ?消えた…

エクール:

 今、はっきり見えてたよね?

チェリー:

 それ、あなた達身間違えてるんじゃないの?何もなかったわよ。

フィー:

 蜃気楼… かなぁ?

エクール:

 えぇ~!そんなのないわよぉ~。私達、ほとんど進んでないのに、こんな所で死ぬのなんて、絶対嫌!

クレアー:

 エクールさん、落ち着いて下さい。別に、蜃気楼が見えたからといって、私達が凍死するわけではありませんよ。

ネロ:

 そうだよ、エクール。それに、万が一の事があれば、ここから出ちゃえばいいからさ、ね。

 

 

* 雪原地帯西 氷の塊の前にて

フィー:

 この辺では珍しくないんだ。すぐにこうして氷の壁ができるんだよ。

 

* 氷壁壊して

フィー:

 時間が経つと、すぐに元に戻ってしまうから、注意が必要なんだ。

ダンガ:

 ふ~ん。まっ、氷くらいなら、たいした事ねぇな。

フィー:

 そうでもないよ。いつまでもほおっておくと、どんどん大きくなる事もあるから、手に負えなくなるんだ。


  第18章 魔法のオーブ
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