* 第20章 真実

 ※ このコンテンツは、極度のネタバレを含んでいます。なので閲覧をされる方は、ストーリーを一度は味わって下さい。


* ネロの記憶の中にて

ネロ:

 ん んん…

 ここは?

 みんな… みんなは?

 誰もいないというより、ここは、どこなんだろう…

 

???:

 ネロ、聞こえますか?

ネロ:

 今の声は、いったい?

 な 何だ!お前は!

???:

 私は、あなたの持つ力を封印してきたものです。

ネロ:

 僕の力を、封印だって?

封印の精:

 さよう。あなたが父から力を受け継いだあの日から、今日まで。私は、その力を封印してきました。

 しかし、もうそれは終わりを迎えようとしています。

ネロ:

 な なぜ、封印の必要が…

封印の精:

 あなたを守りたい。そう、両親が願ったからです。

ネロ:

 願った?そんな事言われても、意味がさっぱり…

封印の精:

 では、その扉を開けてください。その後に、答えをお教えしましょう。

 しかし、扉は固い。今のあなたの力で開けられるでしょうか?

ネロ:

 それを開けば、僕は魔法を得られるんだったら…

 

* 封印を壊して

封印の精:

 やったのですね、ネロ。

ネロ:

 コ コレは…

封印の精:

 あなたは、父より生命の力を受けて生まれてきました。それは、いかなるものの傷をも癒し、いかなる邪の力も打ち消すという、無の力に次ぐ最大の魔力…

 しかし、その力はあまりにも大きく、魔法としては最大の破壊力を持つ。たとえ、魔法主の力を持ってしても、打ち消す事はできません。

 そのような力が悪用されてはならない。そう、あなたの両親はお考えになり、私に封印を命じました。誰にも気づかれないように…

ネロ:

 そんな。それじゃ僕は、一生魔法が使えない事を、両親は望んでいったんですか?

封印の精:

 いいえ。望んではいませんでした。ただ、生命の魔法はいかなる力よりも強いがゆえに、他の力を得ると、それを打ち消すため、あなたは命を落とす。

ネロ:

 それじゃぁ、僕が求めていたものって、単に自分を…

封印の精:

 いいえ。今は違います。あなたは今、力を目覚めさせなければなりません。

ネロ:

 えっ、封印しておいたがいいとか、目覚めさせた方がいいとか言いますが、どっちが正しいんですか?

封印の精:

 今までは封印してあるべきでした。しかし、あなたが持つ力を知っている者がいる今、その必要はなくなったのです。

ネロ:

 僕の力を知っている人?

封印の精:

 さぁ。仲間達の元へ戻りましょう。私とはお別れになります。

ネロ:

 あの、一つだけ、いいですか?

 僕の父さんと母さんは、こんな僕を産んで、幸せだったんですか?

封印の精:

 あなたのご両親の幸せは、あなたの幸せ…

 

* 新緑の森最奥部にて

エクール:

 あっ、気づいたのね。

ネロ:

 うん…

ダンガ:

 どうだったんだ?ネロ。魔法は、手に入ったのか?

ネロ:

 うん…

エクール:

 やったじゃない、ネロ。今まで何ヶ月も一緒に旅して、やっとあなたの願いが叶ったのよ。

ネロ:

 うん…

フィー:

 もう少し、喜んだら?あまり、うれしくなさそうにも見えるよ。

エクール:

 フィー、そんな事言っちゃダメじゃないのよ。今は、まだ少し意識が朦朧としているだけでしょう、ね?

セリウス:

 まぁいいさ。ともかく、ここに長い葉無用だな。早く帰ろう。

 

???:

 待て!

フィー:

 上官!

ダンガ:

 アンタが上官か!ちょうどいい。この前の礼を返させてもらうぜ!

上官:

 ザコに用はない。私が用があるのは、そこにいるネロ!お前だけだ!

ダンガ:

 んだと!

セリウス:

 あなたが、ミルタウン南にいる魔法学園の上官か。いったい、なぜこんな所まで来たんだ!

クレアー:

 あなた!

セリウス:

 くっ、あのサイコウェーブ、並みのものではないな。

上官:

 ネロ。魔法は使えるようになったんだろう?

ネロ:

 …

上官:

 その様子だと、使えるようだな。おめでとう、ネロ君。

 君に、我が学園の卒業証書を授けよう。受け取れ!

クレアー:

 それを言うためだけに、わざわざここまで来たとは思えません。いったい裏にはどのような目的があるのですか!

 

闇の魔法主 シャド:

 あっ、見ぃつけた!

エクール:

 見ぃつけたって…

ダンガ:

 シャドちゃん。ここは遊び場じゃねぇんだ。アンタは下がってな。

上官:

 チッ!厄介なものが増えたか…

闇の魔法主 シャド:

 アレ?やっと見つけたのに、下がれって言われても、困ったわねぇ~。

フィー:

 えっ、この人は、上官…

チェリー:

 いや、違う。人間じゃない…

エクール:

 それ、本当!

上官:

 ほぉ。よく見たら、いつか逃がした要請までいたか。ますますめんどうなものが増えたな。

ネロ:

 上官!あなたが、魔族の実態だったんですね!

上官:

 それはおしかったなぁ、ネロ君。私は魔族だが、長ではない。私は、君に挨拶をしに来たのだ。

 これは、私からのささやかなプレゼントだ。受け取ってくれたまえ。では、砦で待っているぞ!ネロ。

セリウス:

 待て!

フィー:

 モンスターを置いて逃げたようだね。

エクール:

 で、今回のモンスターって… この変なの!

 

* ネロがパーティにいる場合

ネロ:

 (このままじゃ、みんなが危ない… 僕に、力を…)

 

* デスボックス撃退して

エクール:

 みんな、大丈夫…

チェリー:

 凄い力を感じる。魔族って、初めて見たけど、こんなに凄いんだ…

ダンガ:

 コ コイツ!復活するなんて、聞いてねぇぞ!

 デス・フォールド!

フィー:

 シャド様!

闇の魔法主 シャド:

 デスボックスはね、そうやって復活する直前にこうするのがいいの。だから、ここでとどめを刺しちゃうから、ちょっと待ってて。

 デスボックスは完全に消滅した…

 

ネロ:

 シャド様。ありがとうございます。

闇の魔法主 シャド:

 あ、いいのいいの。あのくらいなら、たいした事ないから。

 それよりも、ネロ。あなた、やっぱり生命の力を持っていたのね。確信は持ってなかったから、驚いちゃった。

エクール:

 生命の力!ですって?

クレアー:

 話には聞いた事がありますが、確か、その力を持つ者は絶滅したはずでは…

闇の魔法主 シャド:

 ところが、実はその力が宿っていたの。だから、他の魔法が一切使えないってわけ。わかったでしょ?

エクール:

 じゃぁ、最近ネロがよく気絶するのと、魔法主様達が言っていた、力が呼び覚まされるとか付いていくとかって全部…

ネロ:

 僕の父さんと母さん、この力が悪用される事を恐れて、封印したんだって。僕が、あの上官達のようなものに、狙われないようにと願って…

チェリー:

 ふ~ん。でもあの様子だったりとか、過去にいろいろあったらしいのとか聞くと、実はバレてたっぽいわね。

フィー:

 解けたよ。ネロが、なぜ学園から追放されたのかが。

エクール:

 え?それ、本当なの!早く教えてよ。

フィー:

 まず、あの上官は魔族の一員だった。それはわかるよね。

セリウス:

 そうだな。あの時、断言していた。本体でなかったのが少し気になるが、上がいるんだろうな。

フィー:

 魔族の一般的な目的は、自分達の理想の世界を気づき、従わないものを消す事と言われている。いわゆる世界制服みたいな事。

 そして、その計画において、邪魔な存在があった。それが、天敵となる可能性のある生命の力だったとしたら…

ダンガ:

 そうか!ネロの存在は、その邪魔な存在と合致するってわけか。

エクール:

 だから、上官はネロを追放し、ついでに殺すもしくは、自分のいいように利用するつもりで、時に連れて行ったり、放置させていたりしたのね。

セリウス:

 魔法学園を創設し、学生を募っていたのも、学生の中で、自分に利用できるものがあるか、それを探すためだったというのか?

フィー:

 そこまで自信は持てないけど、可能性は大いにあるね。

ネロ:

 じゃぁ、僕ら含めて、あそこで時を過ごした仲間達はみんな、上官にとって、単なるサンプルだったんだ。

エクール:

 それって、サイテーじゃん。そんな人に、私達は教育されてたって事でしょう?

ダンガ:

 なんてこった。魔法学園が軍人の裏倉庫だという事はよく言われるが、もっとたちが悪いじゃねぇか。

 

闇の魔法主 シャド:

 ねぇ、ネロ君、ちょっとこっち来て。

ネロ:

 えっ、あ、はい。

闇の魔法主 シャド:

 ちょこっとだけ、生気吸い取るかもしれないけどいい?痛くしないから。

ネロ:

 な 何を?

闇の魔法主 シャド:

 あの魔族の男、どこへ行ったかは、あなたが知ってるの。それを、導き出すから。

 なるほど。ありがとう。

チェリー:

 どこへ行ったんですか?

闇の魔法主 シャド:

 えぇっと、これあげるわ。これを使って、彼が行った所へ行けると思うよ。あと、これもあげる。

 最後の鍵を獲得!

 闇法最高魔法 デビルスラストを獲得!

ネロ:

 あの、シャド様。なぜ、これを…

闇の魔法主 シャド:

 えっ?なぜって、君達。行くんでしょう?あの男の元へ。

ネロ:

 えっ、は、はぁ…

ダンガ:

 ネロ。何自信無さそうに言ってるんだよ。

エクール:

 そうよ、ネロ。私達の最後の目的地、決まったじゃない。

セリウス:

 君に生命の力がある以上、魔族を止められるのは君だけなんだ。

ネロ:

 生命の力…

 (あの時、封印の精も言っていた。僕に宿命が下るって。そして、それはこういう意味だったんだ…)

 (それから、父さんと母さんも言っていた。僕の幸福は、二人の幸福なんだって…)

クレアー:

 このままでは、魔族の力が強まり、本当に思うがままになってしまうかもしれませんね。

チェリー:

 あたし、もう我慢できないよ。あんなひどい事する魔族がいたら、友達も、仲間も、それからあたしも、みんなみぃんな良くないもん。

ネロ:

 (そうだ。あの上官を止めないと、僕が、いったい何のために、こんな運命を辿って来たのか… それから、エクール達がなんのために、僕らと共に歩んでくれたのかが無駄になるんだ。)

エクール:

 ネロ。行こう。最後の砦へ…

ネロ:

 うん。

闇の魔法主 シャド:

 あっ、やっと反応してくれた。さっき、少し生気吸ったから、てっきりやり過ぎたかと思ったわ。

エクール:

 もう!いっちばん大切な所で空気ぶち壊さないでよ!サイテーよ、サ。イ。テ。ェ!

闇の魔法主 シャド:

 あ、ごめんごめん。だってこの子、ずっと反応してくれないんだもん。

ネロ:

 ごめん、みんな。

チェリー:

 んじゃ、準備して、最後の砦へ行きましょう。


  第21章 生命の魔法主
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