* 第2章 魔法が使えるのなら

 ※ このコンテンツは、極度のネタバレを含んでいます。なので閲覧をされる方は、ストーリーを一度は味わって下さい。


* 第1章の続き

  アレから、僕はひたすら走り続けた…

 

  エクールの言う通り、決して振り返らず、ただひたすらに…

 

  でも到着したのはミルタウン…

 学園とは6キロ程度しか離れていなかった…

 

* ミルタウンの本屋にて

* 魔法に関する資料を読んで

     魔法の覚え方、使い方

 世界には、8種類の属性を持つ魔法、どの属性にも入らない無色魔法、生命の力を持つ生命魔法の10種類があると言われている。

 8つの属性魔法は、全ての命ある者が最低一つ獲得し、無色魔法は全ての命ある者が共通して使えるとされている。

 一方、生命魔法は使える者がごく少数で、人間ではまず使えないと言う仮説も建てられている。

 しかし、いずれの魔法でも、ある事をすると誰もが使えるようになる。また、生まれ持っての属性と一致するものがあれば、その魔法をより上位まで使う事ができる。それは、世界各地にある魔法を司る神殿にて儀式を行い、各魔法主の恵みを受ける事である。

 魔法主と言うのは、対応する属性の力の源とされる神を指す。これらの神は、基本的に温厚とされ、誰もが会う事を許されている。そのため、魔法の修行をする者は、各魔法主に会う事こそが、魔法取得の最も近道であるとしている。

 

* 初めてこの資料を読んだ時

  魔法主に会えば、僕は魔法が使えるかもしれない…

 

  もし、何か対応する属性があるのであれば、間違いない…

店員:

 おや?その本に、そんなに興味があるのかい?

ネロ:

 あ、はい。僕も、自分の使える魔法を探したいなぁって。

店員:

 そうかいそうかい。それはよかった。もしそうだったら、近くにある大地の祠に行くといいよ。

 あそこには、土の魔法主アースがいる。ぜひ会ってみるといいだろう。ただし、決して平坦な道ではない。注意して行くんだよ。

ネロ:

 ありがとうございます。行ってみます。

店員:

 ちょっと待ってくれ。

 ちょっと前に拾った物がある。誰のかは知らんが、お前のその様子では、価値ありそうだ。これをやろう。

 

 長剣をもらった。

ネロ:

 こ これを、僕にですか?

店員:

 そうさ。そんな竹刀で外の世界は相手にしちゃくれない。それにアンタ、今お金持ってないだろう?

ネロ:

 感謝します。

 

 

* ミルタウン南の道

 

* ミルタウンの本屋で魔法に関する資料を読まずに外に出ようとして

 今、町の外に出たとしても、行き先がない…

 

* 魔法に関する資料を読んで、初めて外に出る時

ネロ:

 この町から南に行くと、大地の祠があるのか…

 

 それほど遠くもなさそうだから、急げば一日足らずで着けるかもしれない。

 

 とりあえず、行ってみよう。


  第3章 友
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