※ このコンテンツは、極度のネタバレを含んでいます。なので閲覧をされる方は、ストーリーを一度は味わって下さい。
* 月の塔入り口にて
ネロ:
ここが、月の塔か…
フィー:
ここから見た限り、7階が最上階だね。
エクール:
少し不気味ね。
ネロ:
ここに、月の魔法主がいるのか…
エクール:
よしっ。暗くなる前に、早く行くわよ。
* 夜の場合
フィー:
もう、夜だよ?
ダンガ:
そうだな。思いっきり暗くなってるぜ。
エクール:
い 今のは気分よ、き ぶ ん。わかる?
ネロ:
気分って言われてもなぁ。明らかにずれてたよ、今の。
フィー:
で、結局今から行くの?
* 月の塔1階でオーブを壊さずに扉を開けようとして
エクール:
な 何!今の!
フィー:
この入り口、魔法がかけられているのかもしれない。
エクール:
えぇっと… でもこの辺、私達しかいないよ。
フィー:
誰かがこの扉の向こうから、かけているのだろうか…
ネロ:
そこにあるオーブ、何か怪しいと思わない?
フィー:
あっ、本当だ。よく見えなかったから、気づかなかった。
エクール:
じゃ、壊してみようよ。
* 月の塔の最上階にて
ネロ:
こ ここが、塔の最上階か。
エクール:
ひ ひぇぇ!た 高い…
フィー」
あっ、エクール。下を見てはダメ。
エクール:
も もう遅いよぉ~。足がすくんで動けない。
ダンガ:
おや?エクールちゃん、もしかしてアンタ、高所恐怖症か?
エクール:
ちゃ ちゃん付けしないでよぉ~。
ネロ:
それにしても、凄く高いね。
フィー:
で、魔法主は?
ダンガ:
そういえば、どこにいるんだろうなぁ?
ネロ:
もしかして、この時間は出ないとか?
フィー:
時間によって現れたりするなら、1階にクリスタルオーブがある必要が…
ダンガ:
まっ、呼んで飛び出て来るわけでもなさそうだし、少し待ってみようぜ。どうせ、一人はしばらくもじもじしてるんだし。
エクール:
そ そ そ そ そんな こ こ 事い い 言われてもさ さぁ~!
ネロ:
今、何か飛んでこなかった?
ダンガ:
すまん。そっち見てなかったから、ぜんぜん気づかなかったが。
フィー:
こっちも。
ネロ:
うわぁ!
フィー:
ネロ、大丈夫?
ネロ:
大丈夫、とりあえず掠り傷程度。
ダンガ:
今の、いったい何だったんだ?
フィー:
エクール、何か感じる?
エクール:
えっえ?
(アレは…)
ダンガ:
どうした、エクールちゃん?急にだんまりしたぞ?
エクール:
今の、魔法で動いてた。
フィー:
そのようだね。さすがエクール。
ネロ:
そうなの?
ダンガ:
エクールちゃん、もしかして、予知能力でもあるのか?
エクール:
いや、そういうのじゃないけど、強い魔力を感じるよ。こっちに近づいてきてる。
フィー:
まさか、魔法主はすぐ近くにいて、すでに私達は試されている?
ダンガ:
なぁるほど。そういう事なら話は早い。今度きたら、倒すつもりでいくぜ。
ネロ:
ダンガさん、大丈夫ですか?
フィー:
でも、あんなに速いのでは、魔法剣を振るったところで追いつかないよ。どうする?
エクール:
大丈夫。もうすぐこっちに来るよ。
* ミレムテイラを倒して
ネロ:
何とかなったね。
???:
見事でした。
フィー:
やっぱり試されていたんだね。
ダンガ:
うっひょぉ~。すっげぇ美人だぁ♪
月の魔法主 ムング:
ネロ、エクール、フィー、ダンガ。よくここまで来ましたね。
ネロ:
ムング様。今のモンスターは、やはり…
月の魔法主 ムング:
そうです。あなた方が十分な力を持っているか、試させてもらいました。
エクール:
その見た目に関わらず、やる事はしっかりしてるわねぇ。
月の魔法主 ムング:
エクールよ。優しさと言うのは、決して親切だけとは言えません。
ネロ:
あららぁ。教官そっくり。
エクール:
ちょ ちょっと。笑ってないで、少しはフォローしてよぉ~。
フィー:
フォローする予知ないよ。
ネロ:
ムング様。それで、僕らの能力は認めていただけましたか?
月の魔法主 ムング:
もちろんです。あなた方に、今から力を授けましょう。
月の魔法主 ムングの力を得た!
ネロ:
よし。今度こそ…
月の魔法主 ムング:
ネロ。私の力では、あなたに魔法を与える事はできません。
ネロ:
そ そんなぁ~。
ダンガ:
まぁ、心配すんなって。まだ4種類も残ってるじゃねぇか。それに、魔法主に会えただけ喜んだらどうだ?
ネロ:
そ そりゃそうだけど…
月の魔法主 ムング:
あなた方は、半分の魔法を会得しました。時期に中核魔法を会得できるでしょう。
フィー:
それ、本当ですか?
エクール:
えぇっと、中核魔法って、何だっけ?
ネロ:
今使える魔法の、さらに上位のものだよ。つまり、レパートリが増えるって事。
フィー:
エクール。もう少し勉強しておけばよかったね。
エクール:
う うるさいわねぇ。何で私って、みんなからいじられなきゃいけないのよ。
ダンガ:
誰もみんないじってねぇだろうが。まぁともかく、ムングさんに感謝しようぜ。
で、もしよかったらムングさん。俺、あんたに魅了されちまったみたいなんだ。どうにか俺のハートも癒して…
き 効いたぁぁ
月の魔法主 ムング:
では、あなた方に光輝が訪れる事を祈ります。
ムングは姿を消した…
フィー:
今の、レイブムーンだよね…
ネロ:
さすが魔法主様だ。物凄く強いんだなぁ。
* 月の塔の出口にて
ダンガ:
あいててててて。アレは効いたなぁ。
フィー:
さぁ、次は炎の谷が近いよ。
ネロ:
でもそこまで、スールがあるし、ジャングルも通らないといけないんだよねぇ。
エクール:
高い所じゃないだけマシよ。ほんと、あそこには余り行きたくないわ。
フィー:
何だか、不思議な空気…
ダンガ:
おい、こりゃまずいぞ!スリープウィンドだ!
ネロ:
い いったいどこから?
エクール:
わからない。でも、何だか眠い…
フィー:
ともかく、急いでここから離れないと…
ダンガ:
おい、これ、だんだん強くなってねぇか!
エクール:
もうダメ… ここで寝ようよ…
フィー:
そんな事したら、何があるかわからないよ…
ダンガ:
そうだぜ。誰かが俺たちに向かってまいてるんだ。いったいどこのどいつだ!
ネロ:
だ ダメだ… もう全身に力が入らなくなってきた…
エクール:
どこか、安全そうな所で寝ましょうよ… でないと、ここで寝たら…
フィー:
エクール!しっかり…
ダンガ:
くっ、ここまでか…
おそらくこれだけの強さなら、モンスターすら寝てるに決まってる。万が一襲われても、誰かが生きてりゃ起きるぜ。
ネロ:
うん… そう願った方がマシかも。もう、これ以上走れないよぉ~。
フィー:
確かに、エクール、寝ちゃったから、置いていけないし、担ぐ気力もない… ここで運に任せよう…
* 1時間後…
ダンガ:
んぐ…
ここは、どこだ…
どうやら、エクールちゃん達が近くにいるから、寝てただけらしいな…
フィー:
ん んん…
あっ、ダンガさん…
ダンガ:
起きたか?
フィー:
もしかしてここ、天国…
ダンガ:
どうやら、天国でも地獄でもなさそうだ。1時間ほど寝てただけらしいぜ。
フィー:
エクール、最初に寝たのに…
ダンガ:
寝た時間はあまり関係ねぇよ。魔法で寝かされてるんだからな。
フィー:
そういえば、ネロは?
エクール:
ん?
ダンガ:
そういえば、近くには見当たらないなぁ。
エクール:
ここ、どこ?みんな… みんなは?
フィー:
私達3人は、少なくとも大丈夫みたい。
エクール:
アレレ?ネロは?
ダンガ:
それが、俺達もわからねぇんだ。
フィー:
一人でどこかへ行ったのだろうか?
ダンガ:
そいつは無理があるぜ。アイツは俺より前に寝てたんだ。仮にたちの悪い夢遊病だとしても、そう遠くへは行けないだろうよ。
エクール:
待って… 近くに、何かいる…
フィー:
えいっ!
??:
うわぁ!
ダンガ:
ガキの声だ?
フィー:
アレ、君は?
学生:
ひ ひえぇ~!見つかった!
ダンガ:
おい、あんた、何逃げてんだよ!
学生:
いや、その…
エクール:
この子、少し怪しくない?
ダンガ:
お前、そんな好きがあるならまともに向かったらどうだ!
学生:
こ 殺さないでくれぇ!
ダンガ:
殺しはしねぇよ。ちょっと赤い十字のある所へ無料で連れて行くだけさ。
エクール:
ちょっと、ダンガさん!赤い十字って…
フィー:
病院… だね。
学生:
や やっぱり殺すんじゃないかぁ!
ダンガ:
ヘッヘッヘッヘッ!大丈夫だ。言う事をおとなしく聞いていれば、もっとマシな所へ連れていってやるぜ!
フィー:
あの、ダンガさん… その笑い方はいくらなんでも…
学生:
わ わかったから、そこから離れてくれよぉ!
ダンガ:
お前、わかってねぇなぁ。こういう時は、用件を先に飲んで初めて離れるんだぜ。
エクール:
君さ、どうしてここにいるの?
学生:
ぼ 僕… 君達がそこに寝てて、怪しかったんで、ずっと見てたんだ。
ダンガ:
んだよ。もっと期待できそうな事を言ってくれるかと思ったら、思いっきり気抜けしたじゃねぇか。
学生:
だ だって、何かいぃっぱい大人の人が来て、すっごく注目されてたよ。
フィー:
それ、本当?
学生:
そう。初め一人だったけど、どんどん増えてさ、で一人を連れてって、帰っていっちゃったの。
エクール:
何それ!
ダンガ:
連れて行っただと!
フィー:
その子、男の子だったよね?
学生:
うん。おんなじような服の大人が来て、連れてったよ。ちょうど、どこかの魔法学園の先生っぽいの。
エクール:
そんな!
ダンガ:
で、お前は黙って見てたってわけか?
学生:
だ だって、何だか怖かったんだもん。だから、ここでずっと見てた。
ダンガ:
ふ~ん。まっ、仕方ねぇか。アレがお前の知り合いだったとしたら、俺はお前を死刑にするつもりだったが、簡便してやろう。
学生:
しっ けっ いいぃぃ!
エクール:
そういえばその大人の人、どこへ行ったのか知ってる?
学生:
わかんないよ。学園に帰ったんじゃないの?
ダンガ:
よっしゃ。それだけあれば十分だ。
フィー:
ごめんね。さっきは襲ったりして…
学生:
じゃ、僕、帰っていいの?
エクール:
いいわ。でも、あまり怪しい所をこそこそ見てるだけじゃダメよ。でないと、またどこかで痛い目に会っても知らないからね。
学生:
ハ ハイィッ!
学生は逃げるように去っていった…
エクール:
ネロ…
ダンガ:
ったく、あんにゃろう。スリープウィンドなぞ使いやがって!正面から勝負しやがれってんだ!
フィー:
とりあえず、学園の方に行こうよ。本当に、ネロが連れて行かれたのかどうかを知るために。
エクール:
もちろんよ。チケットはこっちにあるから、急いで行きましょう。
フィー:
にしても、どうしてネロを連れていったんだろう…
ダンガ:
そういや、魔法学園の連中だったら、魔法が使えないネロをわざわざ連れていく必要ねぇよなぁ。その場で思いっきり魔法殺しが早いはずだ。
エクール:
確かにそうだけど、結局は今は最悪の状態でしょ?もし、用があったとして、それが済んだら…
ダンガ:
アンタの言う通りだな。一刻も早く、彼を救出するぜ!
フィー:
学園にいる人は、おそらく自分達よりも強い力を持つ人が多いよ。ダンガさん、ぜひ力を貸して。
ダンガ:
当たり前だ。あんな目に会わされて、タダで済むほど現実派甘くねぇってのを、俺がアイツラに叩き込んでやるさ!
こうして、エクール達は、学園を目指していったのだった…