※ このコンテンツは、極度のネタバレを含んでいます。なので閲覧をされる方は、ストーリーを一度は味わって下さい。
* ファンムー港にて
旅人 D:(昼)
ねぇねぇ。世界には、幽霊船って呼ばれる船があるらしいわよ。夜になると動き出して、海の上をさ迷うの。
私、物凄く興味あるわぁ。体が震えるほど怖いの、たまらなく好きなのよ~。
旅人 D:(夜)
ねぇ、見て。あの船、今にも動きそうじゃない?
もしアレが幽霊船だったら、ぜひ乗ってみたいわぁ。
ネロ:
ぼ ぼくはいいや。正直、怖いのはちょっと苦手なんです。
* 昼に船に乗ろうとして
船長:
おや?君達、船に乗るのかな?
すまないが、最近は海が荒れているようだ。スウィットまではけっこうかかるから、こんな天候では船は出せないんだよ。
ネロ:
えぇ、あまり荒れてないように見えますけど?
船長:
君はまだ幼いから、よく知らないだけだよ。不思議と夜はあまり荒れてないから、無理やり出すなら夜だろうが、とてもそんな事はできない。
旅人 D:
えぇ、せっかくだから、夜に出して下さいよぉ~。夜の船、乗ってみたいんですって。
船長:
そ そんな事したら、この町の信用がなくなるじゃないか。幽霊船襲来とか言ってさぁ。
* 夜に船に乗ろうとして
船長:
いらっしゃぁい。君達、船に乗るんだね。そうだろう?そう顔に書いてあるぞ。
ネロ:
え?で でも、夜は船が出ないって…
船長:
そんな事言った記憶はないなぁ。ともかく、乗るなら今の内だよ。
エクール:
ネロ、どうする?
ダンガ:
乗っちまおうぜ、ネロ。最近の様子じゃ、簡単にはスウィットに行けるって感じでもなさそうだ。
ネロ:
じゃ、48プルです。
船長:
あぁ、今はお金いらないよ。何人でも0プルさ。さぁ、乗った乗った。
ダンガ:
おぉ、そいつはいいじゃないか。無料でスウィットは助かる。
* 船の寝室にて
ネロ:
アレレ?
フィー:
どうしたんだい?
ネロ:
エンジン音が… 消えた…
エクール:
ん?夜だからじゃないの?
フィー:
確かに、聞こえない… どうしたのだろうか?
ネロ:
どうしたのかなぁ?
エクール:
今の!何…
フィー:
笑い声?
エクール:
赤ん坊なんて、乗ってた?
ダンガ:
おい、ちょっとヤバい知らせがあるぜ!
ネロ:
ヤバい、情報?
ダンガ:
そうさ。この船、海上で止まっているぜ。
フィー:
何だって!
ダンガ:
それだけじゃねぇ。明らかに、怪しい物がいた。
エクール:
え えぇ~!あ や し い も のぉ~!
フィー:
もしかしてこの船…
ネロ:
ファンムーの人が言ってた幽霊船かなぁ?
エクール:
ゆ 幽霊船!それ、本当なの?
ダンガ:
まだ決まったわけじゃねぇが、おそらくそんな部類じゃねぇのか?ともかく、脱出手段を探した方がいいかもしれねぇぞ。
フィー:
じゃぁ、船長は幽霊の使いもしくは、正体だったんだね。
エクール:
なぁるほど。だから、夜に船が出て、おまけに0プルだったのね。
ネロ:
納得するのはいいけど、どうして僕らを誘ったんだろうね?
フィー:
脅かして遊びたいとは思えないよね。
ダンガ:
実はじわじわと俺たちを呪って、最終的には魂を…
エクール:
た ま し いぃ~!
ネロ:
ともかく、脱出しよう。船長がモンスターだったら、倒せばきっと何とかなるよ。
* 幽霊船 左の道の本が散乱している部屋にて
ネロ達は、右から順に本を立てていった…
恨の本
死の本
幸の本
呪の本
呪の本
恨の本
死の本
* 何も起こらなかった時
本を一列に並べてみた…
* 何かが起こった時
どこかで変な音がした…
* 幽霊船 甲板付近の窓部屋にて
ネロ:
あそこに、誰かいるよ…
ダンガ:
ゾンビじゃねぇのか?
フィー:
アレ、女性?
エクール:
ずっと外見てるけど、もしかしてこっち振り返ったりして…
窓を見ている女:
あ、あなた達、乗ってたんだ。
ネロ:
ひえぇ!出た!
窓を見ている女:
あ、驚かなくてもいいよ。私、あなた達の事、よく覚えてるわよ。
フィー:
もしかしてこの人、ファンムー港にいた…
旅人 D:
そう。夜に船が出るって聞いて、慌てて飛び乗ったのよ。念願の幽霊船に乗れるなんて、物すっごくうれしい~♪
ダンガ:
ったく、どこまで暢気なんだよ。こっちが必死こいて入り口を開けてみればさぁ。
旅人 D:
固い事は気にしないで。こんなに体が震えるほど怖さを感じれて、おまけにしっかりとモンスターまでいて、海を漂うなんて…
これこそ、私が求めていた最高の幸せよ♪♪
エクール:
だ ダメだ、この人。ぜんぜんついていけない…
フィー:
と ところで、どうやって戻るつもりなんですか?
旅人 D:
あぁ、そういえば、考えてなかったわねぇ。まぁ、朝になれば、戻れるんじゃないの?
ネロ:
ここ、時間がおかしくなっていて、夜しかないみたいですよ?
旅人 D:
あら、それホントなの?
ダンガ:
ともかく、船長を何とかしないと、俺たちもアンタも、出られない事になると思うぞ。
旅人 D:
ふ~ん。それじゃ、もう少しここで楽しみを満喫していようかしら。何度も乗れるもんじゃないしね♪
ネロ:
こ この人、凄いなぁ~。
エクール:
私たち、もしかして恐れ過ぎなのかも…
旅人 D:
あら、あなた達は普通なんじゃない?私、こういうの大好きなだけだから。
あ、そうだわ。これ、あなた達にわけてあげるよ。もし船長に会うんだったら、一緒に飲んだら?
ライフボトルを3個もらった!
* 幽霊船 甲板にて
エクール:
ここが、甲板ね。
ダンガ:
おい!船長。どこへ行った!
???:
やぁやぁ諸君。
ネロ:
出た!モンスター!
デビルスキッパー:
おやおや?まだ出てきただけでモンスター扱いとは、生きた人の考えとは困ったものだなぁ。
フィー:
私達を幽霊船に誘い込んで、いったい何をするつもりなんですか?
デビルスキッパー:
君達、自らの意思で我が手の上にやって来たではないか。私が今から行うショーのために。
ダンガ:
ほぉ、ショーはわかったが、終わったらとっととスウィットへ連れて行ってくれよ。
ネロ:
そうです。僕ら、スウィットへ船を出すからと言うわけで、ここに来たんです。
デビルスキッパー:
そんな事はできないなぁ。世が空けてしまうと、せっかくの船も消えてしまうし、君達の乗船を大歓迎してくれている者達に悪いではないか。
エクール:
歓迎?
デビルスキッパー:
そうだとも。君達、ここに来る途中に会っただろう?みんな、みぃんな楽しい楽しいって言っていたじゃないか。
フィー:
それって、ゾンビや悪魔や亡霊達…
エクール:
ぜ ぜんぜん楽しくないじゃないの!
ダンガ:
結局、あんたには悪いが、成仏してもらうぜ!
デビルスキッパー:
おやおや?それでもかまわないが、君達そんな事をしていいのかなぁ?
ネロ:
いいのかなぁ?意味がさっぱり…
デビルスキッパー:
この船は私の魔力で存在しているのだよ。つまり、私が消えたら君達は…
エクール:
海の中へ ポチャン!
ダンガ:
かまいやしねぇさ。幸いに、近くに島もあるんだ。
デビルスキッパー:
う~ん。やっぱり生きた人間の考える事はわからないなぁ。まぁでも、私は船を守らないといけない。君達、わかってくれるかい?
* デビルスキッパーを倒して
ネロ:
船が、沈んでいく…
デビルスキッパー:
ネロ君。君達にはかなわないや。負けたよ。
今から、船をあの島に付ける。そこで降りなさい。
エクール:
どういう事?
デビルスキッパー:
私を生かしてくれているシャド様のご命令なのだよ。逆らうなんてできない。
フィー:
シャド?闇の魔法主、シャド?
デビルスキッパー:
誰か、中に残っているのがいるようだね。どうしようかなぁ?
エクール:
あっ…
ダンガ:
あんなのほっとけばどうだ?何があってもひょっこり出て来そうだしよ。
ネロ:
そ それはひどいよ。一応、人なんだから、連れて来ようよ。
フィー:
もう来たよ。
旅人 D:
キャーッ!デビルスキッパーじゃない!超感激♪
デビルスキッパー:
か か 感激!
旅人 D:
ここ、やっぱり本物の幽霊船だったんだぁ。それも、数十年前に沈んだっていう、悲劇の船の。
これ、夢でもいいわ。私も一緒に連れてってぇ~♪
デビルスキッパー:
や やっぱり生きた人間の考えはわからぁぁぁぁぁん
ネロ:
(この人、いったい…)
こうして、ネロ達は幽霊船を脱出し、ブリムス島へと辿り着いた…