※ このコンテンツは、極度のネタバレを含んでいます。なので閲覧をされる方は、ストーリーを一度は味わって下さい。
* スールの村の入り口にて
エクール:
この南に、噂の森があるのね。
ネロ:
イタズラ好きな妖精ねぇ。困ったものだね。
ダンガ:
森で迷子になる人も多いそうだぜ。磁石と地図は必須だろうな。
エクール:
妖精というのは本来、森とかを守っているのよね。で、外から森を汚す者に対し、罰を与えるとかさ。
フィー:
そういう種類だね。月の塔にいた要請も、無理に武器を振るわなければ、そのまま寝てたし。
ダンガ:
でも中には、他の生き物の生気を吸い取ってるやつもいるんだろ?あの森に、そういう系のやつがいないといいが。
ネロ:
そんなのもいたっけ?
フィー:
いるよ。
エクール:
それもそれで嫌ねぇ。結局は、何かしら餌になっちゃうんでしょ?
ネロ:
弱肉強食…
ダンガ:
まぁいいさ。仮にそんなやつが出てきても、やられる前にやっちまえばいいんだからな。注意さえしとけば、何とでもなるさ。
* 妖精の森の中にて
* 妖精達のイタズラ(1回目)
?? A:
人間だ!
?? B:
こっちに来てるよ。
?? C:
見た感じ、普通の旅人と、子供だね。
?? D:
何しに来たのかなぁ?
?? B:
そんなの、アレに決まってるさ。
?? C:
やっぱりそうか。人って、しょせんそんなもんだよねぇ。
?? D:
んじゃ、いつものようにやりますか。
* 妖精の森 出口にて
ネロ:
アレレ?
ダンガ:
ここ、どっかで見た事ねぇか?
フィー:
ナムアシティの近くにあったような端があるね。
ネロ:
アリュアックの近くに橋なんてあったっけかなぁ?
エクール:
えぇっと、地図には書いてないよ。
ダンガ:
いつの間に橋ができたんだろうか?
フィー:
あっ、後ろ…
ダンガ:
後ろ?
フィー:
森が…
エクール:
消えた!
ネロ:
いったい、どういう事なんだろう?
フィー:
幻だったのだろうか?
ネロ:
まさか…
エクール:
じゃぁさ、試しにこの橋渡ってみようよ。
* スウィット・ナムアシティ間の橋を渡って
エクール:
あそこにあるの、どう見てもナムアシティじゃないの!
ダンガ:
何だ?あの森は?
フィー:
まさか、妖精達のイタズラの一つかなぁ?
エクール:
そんな、じゃぁ、いつの間に吹き飛ばされてたって事?
ダンガ:
ぜんぜんわからなかったがなぁ。
ネロ:
仕方ない。もう一度、森へ行こうよ。そして、よく確かめよう。
フィー:
どこかで魔法を使っているんだから、身長に歩けば、きっとわかるはずだね。
エクール:
それにしても、どうして森から遠ざけたのかなぁ?
* 妖精の森の中にて(2回目)
* 妖精達のイタズラ(2回目)
?? A:
また来たよ。あの人達。
?? C:
そんなにまでして、アレをしたいんだろうか。
?? D:
そんなもんでしょ。だって、過去もそうだったじゃないか。
?? A:
にしても、子供がここまで来るなんて、珍しいねぇ。
?? B:
ともかく、今度はどうしようかなぁ。
?? C:
二度と来たくなくなるように、きっついのはどうかな?
?? D:
それ、賛成。じゃ、さっそく行動だ。
* 妖精の森にて同じフロアを3回回って
フィー:
この森、ずいぶん深いね。
ダンガ:
というより、景色が全く変わらないなぁ。
ネロ:
今のところ、特に怪しい物は見てないよ。ゆっくり歩いてるからかなぁ。
フィー:
確かに、それは正しいかもしれない。ゆっくりだと、思ったより時間もかかるし。
ダンガ:
エクールちゃん、大丈夫かい?
エクール:
ち ちゃん付けしないでよ…
フィー:
でもエクール、元気ないね。
ネロ:
もう少し、歩いてみようよ。
* 妖精の森にて同じフロアを5回回って
エクール:
も もうダメ…
ネロ:
ずいぶん歩き回ったね。
エクール:
私、もうどうかなりそう。ず~っと同じで、怖いよぉ~。
フィー:
ここ、まさか…
ダンガ:
間違いないぜ。無限ループだな。
ネロ:
なんだって!
エクール:
そ そんな!作者がふざけて作ったって事?
フィー:
わからない。でもおそらく、前に橋の近くに飛ばされた時みたいな感じで、何者かが魔法を仕掛けている可能性がある。
ネロ:
どうしよう… 僕ら、永遠に出られないのかなぁ?
フィー:
それじゃ、フライウィングで脱出する?
ダンガ:
おい、ちょっと待て。
エクール:
待って、何を?
ダンガ:
魔法はそう遠くからは使えないんだ。だから、近くにいるはずさ。
ネロ:
それはそうだけど。どこにいるんだろう?
ダンガ:
へっ、任せろ。探していないなら、いぶり出すまでさ!
行くぜ!ファイアボルト!乱れ撃ち!
フィー:
ダンガさん、それはちょっとまずいよ。あちこち燃えてる!
ダンガ:
おいおい、フィーちゃん。アンタ、考えてもみろよ。魔法で何かやってるいじょう、本物の植物が使われると思うか?
エクール:
そういえば、本物の木が、ファイアボルトで燃えるわけないわよね?
ダンガ:
ほらほら、アンタらも手伝えよ。焼いても切ってもかまわねぇ。
??:
キャーッ!
ネロ:
今、何か声がした!
??:
こうなったら、もう一度…
エクール:
今の、要請?
フィー:
はっきり見えた!
ネロ:
で、ここはどこだろう?
ダンガ:
ちっくしょう。迷宮の次は、またスウィットの近くだ。
エクール:
でも今回、妖精達のイタズラだって事はよくわかったわね。
フィー:
あそこまで行くと、単なるイタズラとは言えないと思うけど。
ダンガ:
全くだ。でも、よっぽど人間嫌いなんだろうなぁ。
ネロ:
でも、これからどうする?
フィー:
私達を4人まとめて、一気に吹き飛ばすんだから、並みたいていの妖精でもなさそうだよね。
ダンガ:
そりゃ、もう一度あそこへ行くに決まってるだろ?道はあそこしかねぇんだ。無理にでも通るのさ。
エクール:
ねぇ、話し合って、通してもらえないの?
ネロ:
そうだね。それができると、一番助かるんだけどねぇ。
フィー:
でも、あの時はそうとう恐れていたように見えたから、難しいんじゃないかなぁ。
エクール:
ダンガさん、ハデに焼き払ったもんね。
ダンガ:
おいおい、エクールちゃん達もやっておいて、そりゃねぇだろうよぉ。
ネロ:
そうだよ、エクール。それに、あの時はあぁしないと、永遠に進展もなかっただろうから、今回の結果は必然だったと思うよ。
エクール:
う~ん、それじゃ、今度は謝りに行きましょうよ。で、で、通してもらおうよ。
フィー:
でも、会う前に前みたいに吹き飛ばして来るんじゃないかなぁ。
ネロ:
いいかげんに、あきらめてくれるといいよね。
ダンガ:
そうだといいんだがな。
* 妖精の森の中にて(3回目)
* 妖精達のイタズラ(3回目)
?? B:
うわぁ、また来た。
?? C:
あの人達、度胸あるわねぇ。ある意味感心しちゃう。
?? D:
仕方ない。ちょっと痛い目に会わせちゃおう。そうすれば、あきらめてくれるだろうし。
?? A:
そういえば、本当にアレのために来たのかなぁ?
?? C:
この前微妙に姿バレてたよね。なのに、ぜんぜん目の色変えなかった。
?? B:
わかんないぞぉ。優しいふりして近づいて…
?? C:
う~ん。わかったよ。
* 妖精の森内にて
ネロ:
うわ!妖精だ。
フィー:
(この前のがあって、正面から魔法をかけに来たのだろうか…)
エクール:
ねぇ、私達、アリュアックに行きたいんです。お願いだから、そのまま通して下さい。
ダンガ:
そうだぜ。アンタら、いいかげんにくだらないイタズラをするのはやめたらどうだ?
妖精 A:
君達、そんな事言うけど、本当は違うでしょう?
ネロ:
違う?何がですか?
妖精 D:
私達を連れていって、ひどい事をするのが人間だ。だから、絶対に近づけない。
エクール:
まだ何もしてないって。何で、連れて行かなきゃいけないのよ。
ネロ:
いったい、何がどうなっているんですか?詳しく教えて下さい。
妖精 C:
あたし達の仲間を、連れていったでしょう?嘘だとは言わせないわよ。
ダンガ:
アレ?俺たち、そんな事してたか?
フィー:
少なくとも、妖精と一緒に歩いた事はないよ。
エクール:
あなた達、連れていったって言うけど、それは単なる人違いじゃないの?
そりゃ、世界には、わけもなくいろんな物を捕まえて回る人もいるさ。でもね、私達はそんな人達じゃないの。一緒にしないでよ。
妖精 A:
信じられないよ。
ダンガ:
う~ん、そいつは困ったなぁ。
ネロ:
どうしたら、信じてくれますか?
妖精 D:
どうしても、信じられない。何度もここに来るんだから、それなりの理由があるはず。
ネロ:
あの、僕ら。この森を通って、アリュアックに行きたいんです。他に道がないから、通らないといけないんです。
妖精 A:
本当なの?
フィー:
本当です。
エクール:
それじゃ、私達先を急いでるから、そこ通して下さい。
妖精 C:
こ 来ないで!
エクール:
キャーッ!
ネロ:
エクール!
フィー:
マヒ?
ダンガ:
おい、アンタら、何するつもりなんだ!事によっては、俺が容赦しねぇぞ!
妖精 D:
うわ!本章を表した!
ネロ:
ダンガさん、落ち着いて。ここで怒っても、進展はないよ。
ダンガ:
だったらどうするんだよ!エクールちゃんそのままにしとくってのか!
妖精 B:
この人達、危ないよ。
妖精 D:
悪いけど、どうしても通す事はできない。通りたいんだったら、私達を止めてみなよ。
????:
キャー!
妖精 C:
今の!
ダンガ:
あっ、待て!
フィー:
慌てて奥へと飛んで行っちゃった…
ネロ:
いったい、どうしたのかなぁ?
ダンガ:
今の、誰かの悲鳴のように聞こえたなぁ。
エクール:
痛い…
ネロ:
エクール、大丈夫?
エクール:
と とりあえず、大丈夫…
フィー:
さっきの悲鳴、もしかして要請の仲間だったのだろうか?
ダンガ:
その可能性はあるな。アイツらが、俺たちをそっちのけにして消えたくらいだからな。
ネロ:
行ってみよう。
女の子が虎に襲われている!
ネロ:
あの子、どこかで見た事があるような…
フィー:
あの様子だと、あと1分ももたずに餌になっちゃいそうだね。
エクール:
そ そんな!じゃぁ、助けようよ。
* アロータイガーを倒して
ダンガ:
ったく、こんな所にアロータイガーがいるとは、不自然な話だなぁ。
フィー:
多分、どこかから迷い込んできて、空腹でさ迷ってたら、そこの子を見つけたんだろうね。
ネロ:
この子は…
あの時、一緒に学園を出た女の子だ!
エクール:
アレ?知ってるの?
ネロ:
学園で捕まった時にね、一緒に出たんだ。この子の魔法で、教官に寝ててもらってさ。
チェリー:
ん んん…
ネロ:
君、大丈夫?
チェリー:
あっ、君。前に会った子。
妖精 C:
チェリーちゃん!大丈夫だった!
妖精 B:
この人達、助けてくれた…
エクール:
えっ、あなた達、この子の声がしたからここへ来たの?
チェリー:
ありがと。たまたま、あんなモンスターが出てきて。逃げようとしたんだけど、早くって。
妖精 A:
アレ?その人って、あなたの知り合いなの?
チェリー:
この子ね、あたしが学園に捕まった時、出して一緒に逃げてくれたの。
妖精 D:
そうだったんだ!
妖精 B:
それじゃ私達。そんな人を追い出そうとしてたんだ!
妖精 A:
ごめんなさい。私達、てっきりチェリーを捕まえた人達が、また来たんだと思って、恐れてた。だから、あぁやって何度もあなた達を遠ざけた。
ネロ:
そうだったんだ。
エクール:
あなた達も、あの上官にやられてたんだね。
ダンガ:
んだよ、そりゃ。スリープウィンドの次は妖精の復讐と来たもんだ。
フィー:
あの、私達は、あんな人達みたいな事はしません。だから、森を通して下さい。
妖精 C:
わかったわ。助けてくれた人達を、わざわざ遠ざける理由はないよ。
妖精 D:
この先に、私達が住んでいる所があるの。よかったら、案内するよ。
* 妖精の村にて
エクール:
うわぁ、妖精がいっぱい。
妖精 C:
うん。ここ、普通の人には見せない所なの。
妖精 D:
でも、君達は仲間を救ってくれた。だから、受け入れるよ。
フィー:
アレ?ダンガさん、その顔は…
ダンガ:
ん、いや。な 何でもない。
エクール:
もう!魅了されるのはいいけど、迷惑かけないでよね。
ネロ:
エクール、あっちあっち。
エクール:
ヘ?
キャーッ!すっごくかっこいい!
フィー:
ネロ。ミイラ取りをミイラにして、どうするのさ。
ネロ:
ダンガさんの気持ち、僕はわかる気がする。これだけ美男美女がいたら、普通はこんな感じになると思うよ。
フィー:
確かにそうだね。ここで誘惑されたら、自分も魅了されるかもしれない。
妖精 A:
異性じゃなくても、魅了できるのよ。
こんな感じにね。
ネロ:
って、僕らを魅了してどうするんですか!
妖精 B:
別に何もしないよ。ただ、みんなそんな感じになっているみたいだから、遊び心で。君も加わるかい?
ネロ:
さ さすがに、もう元に戻さないと!大混乱になっちゃう!
エクール:
アレレ、私、いったい?
フィー:
自分も油断してた。アレが、噂のフレンチキッスだったんだ…
ダンガ:
おっと。すまんな、ネロ。
チェリー:
ねぇ。あたし、一緒に旅してもいい?
エクール:
え?あなたと?
チェリー:
うん。あたし、何度も助けてもらったから、お礼したいの。
ネロ:
お礼だなんて。別に僕ら、そんなたいした事は。
チェリー:
お願い。精一杯がんばるから、連れてって。
妖精 D:
私達からもお願いだよ。せっかく行きたがってるから、一緒に連れてってあげて。
フィー:
どうする?
エクール:
いいわ。人数は多い方がいいし、行きましょうよ、ね?
ネロ:
そりゃそうだね。ぜひ、一緒に行こう。
妖精の女の子 チェリーが仲間に加わった!
チェリー:
ありがと。よろしくネ。
妖精 B:
チェリーを、よろしく。
フィー:
もちろん。もしかしたら、私達の方がお世話になるかもね。
ダンガ:
確かにそうだな。アンタ、飛べるっぽいしな。
チェリー:
う~ん、ちょっとだけね。あまり高く飛ぶのは危ないの。だから、少しだけ浮く程度にね。
エクール:
よぉし。じゃ、さっそく南へ行きましょう。アリュアックまであと半分も無いでしょうし。