※ このコンテンツは、極度のネタバレを含んでいます。なので閲覧をされる方は、ストーリーを一度は味わって下さい。
* ネロの記憶の中にて
ネロ:
ん んん…
ここは?
みんな… みんなは?
誰もいないというより、ここは、どこなんだろう…
???:
ネロ、聞こえますか?
ネロ:
今の声は、いったい?
な 何だ!お前は!
???:
私は、あなたの持つ力を封印してきたものです。
ネロ:
僕の力を、封印だって?
封印の精:
さよう。あなたが父から力を受け継いだあの日から、今日まで。私は、その力を封印してきました。
しかし、もうそれは終わりを迎えようとしています。
ネロ:
な なぜ、封印の必要が…
封印の精:
あなたを守りたい。そう、両親が願ったからです。
ネロ:
願った?そんな事言われても、意味がさっぱり…
封印の精:
では、その扉を開けてください。その後に、答えをお教えしましょう。
しかし、扉は固い。今のあなたの力で開けられるでしょうか?
ネロ:
それを開けば、僕は魔法を得られるんだったら…
* 封印を壊して
封印の精:
やったのですね、ネロ。
ネロ:
コ コレは…
封印の精:
あなたは、父より生命の力を受けて生まれてきました。それは、いかなるものの傷をも癒し、いかなる邪の力も打ち消すという、無の力に次ぐ最大の魔力…
しかし、その力はあまりにも大きく、魔法としては最大の破壊力を持つ。たとえ、魔法主の力を持ってしても、打ち消す事はできません。
そのような力が悪用されてはならない。そう、あなたの両親はお考えになり、私に封印を命じました。誰にも気づかれないように…
ネロ:
そんな。それじゃ僕は、一生魔法が使えない事を、両親は望んでいったんですか?
封印の精:
いいえ。望んではいませんでした。ただ、生命の魔法はいかなる力よりも強いがゆえに、他の力を得ると、それを打ち消すため、あなたは命を落とす。
ネロ:
それじゃぁ、僕が求めていたものって、単に自分を…
封印の精:
いいえ。今は違います。あなたは今、力を目覚めさせなければなりません。
ネロ:
えっ、封印しておいたがいいとか、目覚めさせた方がいいとか言いますが、どっちが正しいんですか?
封印の精:
今までは封印してあるべきでした。しかし、あなたが持つ力を知っている者がいる今、その必要はなくなったのです。
ネロ:
僕の力を知っている人?
封印の精:
さぁ。仲間達の元へ戻りましょう。私とはお別れになります。
ネロ:
あの、一つだけ、いいですか?
僕の父さんと母さんは、こんな僕を産んで、幸せだったんですか?
封印の精:
あなたのご両親の幸せは、あなたの幸せ…
* 新緑の森最奥部にて
エクール:
あっ、気づいたのね。
ネロ:
うん…
ダンガ:
どうだったんだ?ネロ。魔法は、手に入ったのか?
ネロ:
うん…
エクール:
やったじゃない、ネロ。今まで何ヶ月も一緒に旅して、やっとあなたの願いが叶ったのよ。
ネロ:
うん…
フィー:
もう少し、喜んだら?あまり、うれしくなさそうにも見えるよ。
エクール:
フィー、そんな事言っちゃダメじゃないのよ。今は、まだ少し意識が朦朧としているだけでしょう、ね?
セリウス:
まぁいいさ。ともかく、ここに長い葉無用だな。早く帰ろう。
???:
待て!
フィー:
上官!
ダンガ:
アンタが上官か!ちょうどいい。この前の礼を返させてもらうぜ!
上官:
ザコに用はない。私が用があるのは、そこにいるネロ!お前だけだ!
ダンガ:
んだと!
セリウス:
あなたが、ミルタウン南にいる魔法学園の上官か。いったい、なぜこんな所まで来たんだ!
クレアー:
あなた!
セリウス:
くっ、あのサイコウェーブ、並みのものではないな。
上官:
ネロ。魔法は使えるようになったんだろう?
ネロ:
…
上官:
その様子だと、使えるようだな。おめでとう、ネロ君。
君に、我が学園の卒業証書を授けよう。受け取れ!
クレアー:
それを言うためだけに、わざわざここまで来たとは思えません。いったい裏にはどのような目的があるのですか!
闇の魔法主 シャド:
あっ、見ぃつけた!
エクール:
見ぃつけたって…
ダンガ:
シャドちゃん。ここは遊び場じゃねぇんだ。アンタは下がってな。
上官:
チッ!厄介なものが増えたか…
闇の魔法主 シャド:
アレ?やっと見つけたのに、下がれって言われても、困ったわねぇ~。
フィー:
えっ、この人は、上官…
チェリー:
いや、違う。人間じゃない…
エクール:
それ、本当!
上官:
ほぉ。よく見たら、いつか逃がした要請までいたか。ますますめんどうなものが増えたな。
ネロ:
上官!あなたが、魔族の実態だったんですね!
上官:
それはおしかったなぁ、ネロ君。私は魔族だが、長ではない。私は、君に挨拶をしに来たのだ。
これは、私からのささやかなプレゼントだ。受け取ってくれたまえ。では、砦で待っているぞ!ネロ。
セリウス:
待て!
フィー:
モンスターを置いて逃げたようだね。
エクール:
で、今回のモンスターって… この変なの!
* ネロがパーティにいる場合
ネロ:
(このままじゃ、みんなが危ない… 僕に、力を…)
* デスボックス撃退して
エクール:
みんな、大丈夫…
チェリー:
凄い力を感じる。魔族って、初めて見たけど、こんなに凄いんだ…
ダンガ:
コ コイツ!復活するなんて、聞いてねぇぞ!
デス・フォールド!
フィー:
シャド様!
闇の魔法主 シャド:
デスボックスはね、そうやって復活する直前にこうするのがいいの。だから、ここでとどめを刺しちゃうから、ちょっと待ってて。
デスボックスは完全に消滅した…
ネロ:
シャド様。ありがとうございます。
闇の魔法主 シャド:
あ、いいのいいの。あのくらいなら、たいした事ないから。
それよりも、ネロ。あなた、やっぱり生命の力を持っていたのね。確信は持ってなかったから、驚いちゃった。
エクール:
生命の力!ですって?
クレアー:
話には聞いた事がありますが、確か、その力を持つ者は絶滅したはずでは…
闇の魔法主 シャド:
ところが、実はその力が宿っていたの。だから、他の魔法が一切使えないってわけ。わかったでしょ?
エクール:
じゃぁ、最近ネロがよく気絶するのと、魔法主様達が言っていた、力が呼び覚まされるとか付いていくとかって全部…
ネロ:
僕の父さんと母さん、この力が悪用される事を恐れて、封印したんだって。僕が、あの上官達のようなものに、狙われないようにと願って…
チェリー:
ふ~ん。でもあの様子だったりとか、過去にいろいろあったらしいのとか聞くと、実はバレてたっぽいわね。
フィー:
解けたよ。ネロが、なぜ学園から追放されたのかが。
エクール:
え?それ、本当なの!早く教えてよ。
フィー:
まず、あの上官は魔族の一員だった。それはわかるよね。
セリウス:
そうだな。あの時、断言していた。本体でなかったのが少し気になるが、上がいるんだろうな。
フィー:
魔族の一般的な目的は、自分達の理想の世界を気づき、従わないものを消す事と言われている。いわゆる世界制服みたいな事。
そして、その計画において、邪魔な存在があった。それが、天敵となる可能性のある生命の力だったとしたら…
ダンガ:
そうか!ネロの存在は、その邪魔な存在と合致するってわけか。
エクール:
だから、上官はネロを追放し、ついでに殺すもしくは、自分のいいように利用するつもりで、時に連れて行ったり、放置させていたりしたのね。
セリウス:
魔法学園を創設し、学生を募っていたのも、学生の中で、自分に利用できるものがあるか、それを探すためだったというのか?
フィー:
そこまで自信は持てないけど、可能性は大いにあるね。
ネロ:
じゃぁ、僕ら含めて、あそこで時を過ごした仲間達はみんな、上官にとって、単なるサンプルだったんだ。
エクール:
それって、サイテーじゃん。そんな人に、私達は教育されてたって事でしょう?
ダンガ:
なんてこった。魔法学園が軍人の裏倉庫だという事はよく言われるが、もっとたちが悪いじゃねぇか。
闇の魔法主 シャド:
ねぇ、ネロ君、ちょっとこっち来て。
ネロ:
えっ、あ、はい。
闇の魔法主 シャド:
ちょこっとだけ、生気吸い取るかもしれないけどいい?痛くしないから。
ネロ:
な 何を?
闇の魔法主 シャド:
あの魔族の男、どこへ行ったかは、あなたが知ってるの。それを、導き出すから。
なるほど。ありがとう。
チェリー:
どこへ行ったんですか?
闇の魔法主 シャド:
えぇっと、これあげるわ。これを使って、彼が行った所へ行けると思うよ。あと、これもあげる。
最後の鍵を獲得!
闇法最高魔法 デビルスラストを獲得!
ネロ:
あの、シャド様。なぜ、これを…
闇の魔法主 シャド:
えっ?なぜって、君達。行くんでしょう?あの男の元へ。
ネロ:
えっ、は、はぁ…
ダンガ:
ネロ。何自信無さそうに言ってるんだよ。
エクール:
そうよ、ネロ。私達の最後の目的地、決まったじゃない。
セリウス:
君に生命の力がある以上、魔族を止められるのは君だけなんだ。
ネロ:
生命の力…
(あの時、封印の精も言っていた。僕に宿命が下るって。そして、それはこういう意味だったんだ…)
(それから、父さんと母さんも言っていた。僕の幸福は、二人の幸福なんだって…)
クレアー:
このままでは、魔族の力が強まり、本当に思うがままになってしまうかもしれませんね。
チェリー:
あたし、もう我慢できないよ。あんなひどい事する魔族がいたら、友達も、仲間も、それからあたしも、みんなみぃんな良くないもん。
ネロ:
(そうだ。あの上官を止めないと、僕が、いったい何のために、こんな運命を辿って来たのか… それから、エクール達がなんのために、僕らと共に歩んでくれたのかが無駄になるんだ。)
エクール:
ネロ。行こう。最後の砦へ…
ネロ:
うん。
闇の魔法主 シャド:
あっ、やっと反応してくれた。さっき、少し生気吸ったから、てっきりやり過ぎたかと思ったわ。
エクール:
もう!いっちばん大切な所で空気ぶち壊さないでよ!サイテーよ、サ。イ。テ。ェ!
闇の魔法主 シャド:
あ、ごめんごめん。だってこの子、ずっと反応してくれないんだもん。
ネロ:
ごめん、みんな。
チェリー:
んじゃ、準備して、最後の砦へ行きましょう。