3-5 初めてのあいつらと今後の目標

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19:33 無事に村に帰ってきた。

武具屋に立ち寄り、戦利品の売却と耐久値の回復を行なう。

「おやおや?ゴブリンキラーグローブ、ちゃんと持って返ってきたじゃないか。」

「そうだな。このグローブには助けられた。明日も挑みたいから、壊すなんてもったいない。」

収入は、差し引き17200pとなった。鉄の武器がけっこう出たのだ。

「それにしても、ずいぶん使い込むね。一日でここまで来るということは、あんた、攻撃を受けすぎじゃないのかい?」

「そうだな。俺には、相手の攻撃を避ける術がほとんど無いんだ。体質的に、そういうことには向いていないらしい。だから、防御で受け止めるスタイルなんだ。」

「なるほどね。そうだ。あんた、こいつを買わないかい?」

守り石の首飾り:

種別: 防具・アクセサリー

説明: 魔法のアクセサリー。装備品の耐久度減少を軽減(微)

価格: 10000p

「これは、魔法のアクセサリーか!」

「そうだよ。先日、掃討されたゴブリンの巣から出てきたアイテムでね。あんたなら役立つと思うよ。」

「そうだな。防具が壊れるリスクは少ない萌芽いい。ぜひ買わせてもらおう。」

まとめウィキに、この首飾りが掲載されている。装備品の消耗を10%軽減する、という検証結果があった。

俺は守り石の首飾りを購入すると、銅の首飾りの代わりに着用した。

その後はギルドの食堂へ向かい、満腹度を回復、ログアウトした。

なお、今夜の食事は、パン+シチュー+鳥の串焼きにした。

翌日も、ゴブリン狩に勤しんだ。やることは同じだったのでほぼ割愛する。

今日は、推定ゴブリンメイジに2回、そして、確定ゴブリンメイジに1回遭遇した。もちろん、確定したゴブリンメイジとは、先日のアーチャーのように、なぜか接近戦をしてきたヤツだ。

1回目は、歩いていたら地面がだんだん濡れてきたことで把握した。「水球」を何度か打ち込まれたためだった。だが、MPが切れて逃げたのか、しばらくすると周囲が濡れる現象は無くなった。

2回目は、途中から風が吹き付けるような違和感を感じた。「風球」を打ち込まれていたようだ。だが、どこにいるのかわからない内に、その違和感もなくなってしまった。

3回目は、また風の違和感だった。ただ、風が強かったのと、近くでギャッギャと騒いでいたので、近づいてみたら、杖で殴られた。そこで位置判明。触鑑定の後、強撃で始末した。

ゴブリンメイジ:

Lv: 9

種別: モンスター、ア人

HP: 100%

状態: 敵対

説明: 魔術に覚醒したゴブリン。風の球を作り、狙撃してくる。

どうやら、鑑定時の説明文は、モンスター全体の特徴だけでなく、対象としたモンスターの特徴も反映するようだ。ピンポイントに「風の球」と付いている。

何はともあれ、平原で出会えるゴブリンには一通り出会えたと思う。指揮官系など特殊なゴブリンは、巣の中にしかいなかったはずだからだ。

あっと、一つ忘れていた。草むらで、とうとうヤツと出会った。

グリーンスライム:

Lv: 7

種別: モンスター、スライム

HP: 100%

状態: 敵対

説明: 粘液状のモンスター。踏んだり触ったりすると、溶解液で反撃してくる。

歩いていると、ねばっこい何かを靴で踏んづけた感覚があった。

その時点で、スライムの可能性を考え、纏土を発動。

構えていると、靴の上に登ってきた。そして、足首に湿っぽさを感じたことで確定。

足を後ろに戻し、かがんで、掴み、触鑑定をしつつ土の魔拳!それで無事に倒せた。

グリーンスライムは、スライム最弱であるとともに、かなり小さい。そのため、全身を包み込むみたいな危険な行動も無い。

まとめウィキでは、草むらにいると見えずらいため、移動中に踏みたくないなら草むらを避けるかブーツを装備するべし、倒す時は打撃NG、といったまとめられ方をしている。

ようするに、モンスターというよりは、罠のチュートリアルのような扱いなのだ。踏んづけるまで反応無いし、踏んでもたいして被害が出ないのだ。

そんなスライムを、今日は3匹も踏んづけた。昨日はなんで踏まなかったんだろう?

こうして2日目の狩が終わった。戦いの成果は、以下の通りとなった。

名前: ユー

種族: ヒューマン

職業: 武僧

性別: 男

称号: [下級武僧], 異界の旅人, 夢見る者, 第1マップ突破者

HP: 74%

MP: 31%

状態: なし

所持金: 28100p

満腹度: 40%

レベル: 11

経験値: 22/968

体力: 31

魔力: 21

筋力: 18

防御: 33

精神: 18

知性: 33

敏捷: 4

器用: 6

技能:

適性: 体術9, 魔力拳6, 気留術6, 魔法(土4, 水4)

技術: 触鑑定4, 精神集中1, 受身4

支援: 捕獲握力強化, 逆境を超える心, 不動の守り

耐性: 空腹耐性

特質: 盲人, 鈍感, 効果変化 欠損, 正々堂々

体術: 強撃, 足払, 投落, 連撃, 反撃, 掴撃

気留術: 癒気, 瞑想, 強化, 帰療

魔力拳: 魔拳, 魔盾, 爆拳

土: 纏土, 集土, 土槍

水: 纏水, 集水, 水槍

装備:

鉄のナックル, 銅編の下級武道着, 銅編の革帽子, 鉄の小手, 獣革の膝宛, 獣革の靴, 綿布の靴下, 守り石の首飾り

掴撃は、掴んだ相手に手や足、あるいは体でラリアットをかける技だ。投げ技に分類されるが、地面にたたき付けないため、受け身が取りずらいのが特徴だ。

帰療は、状態異常の回復を早める技だ。集中することで、自身にかかっている身体、及び精神系の状態異常の回復を早めることができる。自分にしか使えないが、マヒや気絶、未了などの最中にも使用可能だ。

爆拳は、拳の正面に小規模の爆発を起こす技だ。爆発の範囲が狭いため単体攻撃には違いないが、攻撃範囲は拳より広く取れる。

土槍、水槍は、本来は槍を発射できる魔法だ。だが、魔力拳下ではドリルパンチみたいな状態になる。突属性を複合したパンチになるので、スライムにも通る。

それと、称号が変化したが、これは、プリーストと戦った成果だ。

下級僧侶:

効果: 駆け出しの僧侶を意味する称号。回復、治療に関する技能が向上(微)。

下級武僧:

効果: 下級僧侶、下級拳士の複合称号。各称号の効果を引き継ぐ。

「下級拳士」と「下級僧侶」の称号を得ると、効果を統合した称号の習得が可能だ。そして、上位互換でもあるので、俺は当然表示称号を変更したぞ。

狩の後は武具屋にて修復と素材売却。

素材売却で18500も儲けた。ウハウハだ。

「おや?靴がだいぶボロボロだね。スライムでも踏んだかい?」

「やはりボロボロか。不運だが、踏んでしまったようだ。」

「それなら、こいつなんてどうだい?スライムを混ぜた革の靴だよ。」

合革の靴:

種別: 防具・靴

説明: 獣革とスライム革を合成し、強度を高めた靴。燃焼に若干弱いが、打撃耐性、耐久性に優れると共に、溶解に強い。

価格: 2000p

「燃焼への耐性が気になる所だな。例えば、小さな火種を踏んだだけでダメというのだと困るんだ。」

「なるほどね。修復代を払うなら試してみようかね。」

「わかった。」

店員のおばちゃんと店の外に出た。そして、おばちゃんは木くずに火を付けたらしい。しばらくすると、パチパチとした音が聞こえてきた。

まずは、そのパチパチに手を近づけてみる。正々堂々の効果があるので、熱を感じるのに時間がかかったが、徐々に熱が伝わってきた。

「あらら、、あんた炎耐性持ちかい?そんなに触って何ともないなんて、驚いたね。」

「あぁ、これは特殊な技能だ。とりあえず火の位置がわかったから、靴をあぶってみようか。」

というわけで、その炎に靴を近づけてみる。

「あぁ、もっと前だよ。その辺りさ。それで、靴に炎がかかってるね。」

おばちゃんの声に従い、靴を近づける。おばちゃんからの情報によって位置が補強されたので、靴に伝わる熱も、よくわかる。

少しして、靴を火から離した。

「見せてごらん。ふむふむ、今の炎で消耗が3%って所だね。ちなみに、普通の革の靴だと2%だね。」

確かに弱体はしているが、実感できるほど脆くはなさそうだ。

「これなら許容範囲だな。買わせてもらおう。」

「わかったよ。修復費も含めて2100pだね。」

3%程度の消費だと、修復費用に見合うとは言いずらい。が、自力で修復する術が無い以上、できる時にやるのが好ましい姿だろう。

なので、ここは大人しく修復してもらう。

「あと、そうだ。明日の夜取りに来るから、布性の臭いを弱めるマスクを10枚ほど作ってくれるか?使い捨てだからてきとうな布で良いぞ。」

「マスクかい?用途は何かな?」

「ゴブリン祭りが終わった後の解体やら洗い物用だな。けっこう臭うと思うから、それを和らげたい。」

「ふ~ん。わかったよ。作っておくから、明日の夜に取りにおいで。」

その後は、ギルドの食堂へ入る。

注文を待ちながら、今後の予定を考える。

今後、直近でやりたいことの一つは、転移ゲートの解放クエストをこなすことだ。これをこなすと、各マップの街や村へ簡単に移動できるようになる。

俺のプレイ目的は「ゲーム世界の旅行」なので、N1、E1、W1の先にも行ってみたい。そのために、途中の移動が大変という問題は解決するべきだろう。

転移ゲートの解放クエストをこなすためには、以下の条件クリアが必要だ。

  1. フィールドボスを1対以上倒していること。現時点でクリア済。
  2. 冒険者ランクが E 以上、且つ、 D ランクに上がるのに必要な貢献度を獲得していること。通常なら素材卸を繰り返していれば満たせるが、現在は満たしていないと思われる。原因は、今がゴブリン祭り中のため、素材の大半を武具屋に直接卸していること。
  3. 条件1., 2. を満たした状態で、第2~第3マップ内にランダム出現するダンジョンの5層以降へ侵入すること。そこで起こるイベントで入手できるアイテムが必要。
  4. 条件3. で入手できるイベントアイテムを、第3マップ以降の街にある錬金術店に持ち込む。ただし、錬金術店に入るためには、冒険者ランクを D ランク以上に昇格させる必要がある。

とりあえず、明日についてはゴブリン狩で最後の資金集めをしよう。それを、S3の装備やダンジョン攻略アイテムの軍資金に充てる。

その後は、S2のフィールドボスを倒し、S3の街へ入ることを目指そう。

そして、ギルド貢献度稼ぎだ。また薬草でも仕分けるか…

最後にダンジョンだ。レベル上げという観点ではS3のダンジョンに挑むべきだが、難しければS2のダンジョンにしよう。少なくとも、S3の街で買える装備やアイテムがあれば、S2のダンジョンは楽に攻略できるからだ。

そんな予定を考えていると…

「あ、ユーさん、こんばんわ。」

前方から女声がした。